終わりに

私は、単に同じ国の人同士だけではなく、あらゆる人の間のコミュニケーションが図られることの大切さを確信しています。残念ながら、私にはこの文章で伝えたかったメッセージを、もっと世界に広く伝えてまわるだけのお金がありません。でも、もしみなさんが私の考えに共感してくださるのなら、友達や、新聞社、政治家、著名人に手紙を送り、私に代わって、このメッセージを広く伝えてください。手紙が無理なら、ほかのどんな方法でも構いません。エスペラント語を支えてくださる一般の方々の支持を得るために、みなさんにも、このメッセージを伝えるお手伝いをしていただきたいのです。私たちが住む世界の将来は、私たちの肩にかかっているのです。

私の考えに共感できない人々は、どう考えているのでしょうか。言葉の壁で隔てられた世界、コミュニケーション問題が続く世界、国際理解に乏しい世界、画一的な文化しか存在しないような世界が、これからも続いていいのでしょうか。しかし、こんな世界は誰の得にもならないのです。

今こそ、行動を起こすときです。今、意見を戦わせなければなりません。

『自分にできることはあまりにちっぽけだといって、何もしないことは、最大の間違いである。』エドモンド・バーク(Edmund Burke)、政治家、哲学家

アンドリュー・ジャクソン(Andrew Jackson)の言葉、

“One man with courage makes a majority.”

をいつも心に留めておいてください。

“Those who lack courage will always find a philosophy to justify it.”

アルベール・カミュ(Abert Camus)


© Hans Malv, 2004